ACAグループは、2005年の設立以降、多くの発行会社、及び株式等を保有する株主に対して「投資のプロ」として様々な価値を提供してまいりました。それらの実績とノウハウを継承し、低流動性資産である非上場会社等の株式や債権などに対して流動性を提供することを目的としてACAセカンダリーズ1号投資事業有限責任組合(以下、「当ファンド」という。)を設立しました。

時間の経過により、経営陣や大株主との関与の程度や方向性が異なってしまった少数株主によって企業再生や再成長に制約がかかっている中堅中小企業やベンチャー企業は多く存在しています。これまでの伝統的なPEファンドやベンチャーキャピタルファンド、再生ファンド等が解決策を提供することが難しいような企業の株式、債権、投資ファンドの出資持分等に対して実践的なセカンダリー投資(二次買取投資)を通じて流動性を提供していきます。

主な投資対象

1. 資本政策に課題のある中堅・中小企業、事業会社のノンコア事業等への投資

資本政策等に課題がある中堅・中小企業、事業会社におけるノンコアとなった出資持分や事業整理等に伴う株式を取得することで流動性を提供していきます。70歳以上且つ後継者が未定の中小企業の経営者は2025年には127万人に上ると予測されており、事業承継を目的としたファンドが受け皿となっています。しかし、株主が分散している場合は既存のファンド等により受け皿となることが難しい事例も多くあり、そのような会社の株式等についても取得していきます。また、新型コロナウイルス感染症による経営環境の変化に伴い、事業会社が本業でないとしたノンコア事業・子会社・出資持分等の処分等も増えていくものと想定され、それらの受け皿となることで流動性を提供していきます。

2. ベンチャー企業等の株式やファンド出資持分等への投資

ベンチャーキャピタルや事業会社、個人株主が保有するベンチャー企業等の株式、社債、債権等を取得します。

2019年までは世界的な超低金利、金余りの環境によってVCファンド、バイアウトファンドへの多額の資金流入があり、ファンドの乱立、大型化が進み空前のドライパウダー(ファンドの投資待機資金)の状態が続き、投資残高も増大してきました。他方、ベンチャー企業の株式は極めて流動性は低く、特に個人の少数株主においては株式公開以外での流動化(売却)は多くの場合は困難です。更に、ベンチャーキャピタルファンドやPEファンドなどの投資ファンドへの出資持分の流動性はさらに低くなると言えます。それらの投資家に対して、株式公開やファンド満期を待たずに途中売却するという選択肢を提供していきます。

3. 事業再生投資

新型コロナウイルス感染症の影響や事業環境の大規模な変化により現在、多くの中堅・中小企業が厳しい環境に陥っているものと推測されます。事業・経営への積極的な支援を行うことで事業・企業継続が可能となるような会社の株式や社債等を取得し再成長の機会を提供して参ります。